誰もが「よいことをしたい」「よい人生を送りたい」と願い、生きているはずです。では、そのために私たちは具体的にどうすればよいのでしょうか。このような素朴な疑問ほど答えるのが難しいのかもしれません。
ドイツの哲学者であり、倫理学者でもある、イマヌエル・カント(1724-1804)が、先の問いに対峙し、ひとつの指針を示しています。そこから私たちは多くのことを学ぶことができるのです。
「これまでカントという人物にも、倫理学という学問にも、まったく触れたことがなかった」と言う人もいるかと思います。または、「かじったことはあるけれど、難しすぎて何を言っているのかよく分からなかった」という人もいるでしょう。でも心配しないでください。本書はそういった人たちも含めた一般の人々に向けて書いたものだからです。
冒頭に用語集を載せ、ところどころに用語の関係性を記した図式を散りばめ、極力卑近な例を用いて、できる限り分かりやすく説明しました。日本語ができれば理解できる内容に仕上げたつもりです。ひとりでも多くの人に手に取って、読んでもらいたいと思っています。

本サイトにある記事に目を通していただければ、著作の中身について雰囲気がつかめるかもしれません。
ただ意図的に差別化を図った面もあり、記事では極力ひとつの記事に目を通すだけで言いたいことが伝わるように努めましたが、著作の方は冒頭から読み進めることで徐々に理論的な全体像が見えてくるような体裁となっています。
こちら大変な名著なのでは。カント倫理学が、私たちの人間観のどこをしっかりととらえているかが実感できる。 秋元康隆 『意志の倫理学 カントに学ぶ善への勇気』「意志することに、才能、運、結果といった偶発的要素は必要ない」https://t.co/ZMwttfBEdZ
— Kuni Sakamoto (@kunisakamoto) January 26, 2020
秋元康隆『意志の倫理学 カントに学ぶ善への勇気』(月曜社)
なんとわくわくする書き出しだろうか!
留守番中、炊飯器の上に煙があるのを見つけた少年が危険を察知しコンセントを抜く。帰宅した母は怒り、父は「よいこと」をしたという。カント倫理学を土台にした意志の倫理学、本書と共に考えたい。 pic.twitter.com/saWUxgAc04
— 宮台 由美子 (@yumikomiyadai) January 27, 2020
この本を書店で見かけ、なんとなく購入し、その場で半分以上読んでしまうほどおもしろかったです。
カント熱が戻りました。
本の表紙の色が好き。
カント入門書ではないと宣言されたものですが、カントに関心がある人に読んでもらいたい1冊。 https://t.co/ofOY6a9g7R— カントに苦しめられるはやくん (@cant_philo) February 29, 2020
そして遅ればせながら先の土曜日に早稲田で出会ったお友だち。
土曜に早稲田通りを歩くと古本屋に吸い込まれる(右2冊)。そしてブックセンターで買った月曜社新刊、秋本康隆『意志の倫理学 カントに学ぶ善への勇気』。まだ半分くらいしか読めていませんが、とても勉強になりました。良い本。 https://t.co/FkVpalt887
pic.twitter.com/LYzuLOW0YB— Masaki Ueta (@reRenaissancist)
January 21, 2020
今年最後の買い物は、
「意志の倫理学〜カントに学ぶ善への勇気」、秋元康隆、月曜社。
この若い学者は、父親の影響が大きいのかな。しかし「ただ我々がすべきことは、過去を見て、このような現状を作った犯人探しをすることではなく、未来に向けて、今の自分に何が出来るか考えること」は全面的に賛同 pic.twitter.com/qUrbZcGXFk— 勝 (@oki304) December 31, 2020
俺流恋愛倫理論、なんとなくカント倫理がキモになってきそうなので、『意志の倫理学』さえあればもうなにもいらない気分だ
— デビット・ライス (@RiceDavit) April 16, 2021
カント倫理の本読んでるんだけど、ずっとあんまんまん@ammnjp みたいのが行き倒れた人を助けたり助けなかったりしてて可愛い。 pic.twitter.com/7bOytwqUnr
— belle (@pKYhfNVR) April 4, 2021
5月の読書の収穫2
『意志の倫理学』(秋元康隆 月曜社)
『実践理性批判』を読んだ後に読了。
分かりやすい!カントの倫理学とその批判も含めて書かれていて理解が進む。カント倫理学の導入として読むと吉かもhttps://t.co/41Tih6tgx7— ゆううつやま (@u2_yamad) May 31, 2021
秋元康隆さんの『意志の倫理学』(月曜社) は学部生などに必ずオススメしています。カント倫理学の見取り図をカントに即して見たいのなら、特に学生にとってはこの本がベストだと思います。
意志の倫理学――カントに学ぶ善への勇気 (シリーズ〈哲学への扉〉) https://t.co/USyK3207ll— はやくんver.かんてぃあん (@cant_philo) June 1, 2021