カントは、人が動物にどのように関わるべきなのかについて何か言っているのでしょうか。言っているとすれば何を言っているのでしょうか。
カント自身は自身の考えについてどれだけ理解していたのか
「分かる」と「分からない」の間に線引きなどできるのでしょうか。他人の考えのみならず、自分の考えですら、「分かる」と「分からない」の間には線引きなどできないのではないでしょうか。だとすれば、カント自身も、自らの哲学であり、倫理学に関して、実はよく分かっていないということがありうるのではないでしょうか。
生きるためには何かを食べなければならない
何を食べるかというスタイルにおいて、ベジタリアン、ビーガン、フルータリアンなど様々なスタイルがあります。倫理的に正しいスタイルというものがあるのでしょうか。考えてみたいと思います。
続・動物を殺して食べるということ
功利主義は、苦痛の増大、快楽の減少に努めます。そこでは人間のみならず、動物の快楽や苦痛も考慮に入れられるのです。その上ではたして、人間が動物を殺して食べることは是認されうるのでしょうか。
動物を殺して食べるということ
カントもショーペンハウアーも動物に対してはかなり好意的ですが、動物を殺して食べることの倫理的許容可能性は否定していません。そこにはどのような背景や、発想があるのでしょうか。
感情、とりわけ、同情心や感謝について
カントは理性を欠いた、同情心や感謝といった感情のみに由来する行為には倫理的価値を認めません。しかし、カントはそういった感情の肯定的な役割を一切認めていないというわけではありません。その効用についても明確に語っているのです。