アーレントの思想について、カント倫理学と絡めて考えていきます。
良心が誤りを犯すことはありうるか
自身の道徳判断を後から後悔したような場合の道徳性はどうなるのでしょうか。損なわれることになるのでしょうか。
倫理に討議(話し合い)は必要か?
カント倫理学は他者との討議が欠けているという批判があります。では討議を導入すれば問題が解決するのでしょうか。
アイヒマンの悪性について
それが倫理的な問題であるということに気がつかずに、無実の人々を収容所送りにする作業に加担するとったことが本当にありうるのでしょうか。当事者であるアイヒマンの証言をもとに考えてみたいと思います。
不思慮の罪
カントの言うように、倫理的悪とは理性に発する意志のうちにのみ存するのでしょうか。もしくは、アーレントが主張するように、理性が介在しない単なる不思慮のうちにも認められるのでしょうか。アイヒマンの生き方に照らし合わせて考えてみたいと思います。